オリンピックが終わり、夏の楽しい行事を何もしないまま夏が一つ終わってしまったような
気がしていますが、皆様はどんな夏をおすごしでしょうか?
私、スタッフMは、お盆休みの間に家族と話し合いたいことがあります!
それは、家族信託についてです。
先週、認知症と家族信託についての研修を受け、
まだまだ両親は健在で自分には遠い話だと思っていましたが、色々考えさせられました。
日本人の65歳以上の5人に1人は認知症になると言われており、きっかけは様々で
転倒などが原因で骨折し活動量が低下し、寝たきりを起因としたことや、
最近では、コロナの影響で外部とのコミュニケーションが低下することで、
突然認知症を発症してしまうケースもあるようです。
認知症に伴う問題で気になるのは「お金」の問題があります。
認知症を発症して意思判断能力を失ってしまうと、
本人でなければできない手続きが全てできなくなってしまいます。
つまり、資産が凍結されてしまう状態です!!
「家族に迷惑はかけたくない」「将来介護や看護の費用につかってもらおう」と貯めていたお金も
肝心の家族は、財産の管理・運用・処分をすることができないのです。
そうならない為に、元気なうちにできる対策が「家族信託」です。
家族信託とは、その名の通り、”家族を信じて託す”ということで、
判断能力があるうちに家族間で信託契約を結び、大切な財産を信頼できる家族に託すことにより
ご本人による希望や家族のニーズに沿った、柔軟な財産管理や運用を目的としたしくみなのです。
注意しておきたいのは、認知症になってからは家族信託契約の組成ができないため
早め早めの検討が必要なことです。
また、信託契約は専門的な仕組みであるため、
信託法やその他法令上のルールに精通した専門家に相談しながら対応することをお勧めします。
今週からお盆休みで、故郷に帰省したり、ご家族とゆっくり過ごされる方も
多くいらっしゃることだと思います。
コロナの影響で、なかなか家族でお出かけのしにくい今年のお盆休みに、
「元気なうちにできる対策があるんだよ!」と
皆様もお話されてみてはいかがでしょうか?