キックボードに乗るスーツの男性

【お金の勉強会】便利な物にも法がある?(自転車・電動キックボードの話)

(このブログは8月22日の弊社出演ラジオの内容をより詳しくお伝えしています)

★まだまだ暑い!移動手段はどうする?

お盆や花火大会なども終わり、夏が終わったなぁと思う気持ちとは裏腹に、まだまだ残暑厳しすぎる日が続いております。
(福山の花火大会は中止で残念でしたね😢順延や花火の再利用もないそうです💦)

この暑さなので車が涼しくていい!と思う反面、ガソリン価格の値上げが進んでいるため、車移動もためらう今日この頃。
そんな時に便利なのが、手軽に乗れる自転車電動キックボードですが、この二つの移動手段にも法的な動きがありました。

炎天下に営業するOL

★自転車に青切符導入が検討される!

自転車の事故は現在増加傾向にあります。なんと、
自転車が絡んで死者や重傷者が出た事故では、約75%が自転車側の違反によるもの!
そんな背景を受けて、今月3日に、警察庁が自転車の交通違反への青切符を取り入れようと考えていることを明らかにしました。
ちなみに…
自転車の違法運転は現在、悪質な場合は赤切符による取り締まりの対象となっています。
しかし、捜査や事務手続きが煩雑なため、実際に刑事事件として処理されるケースは多くなく、仮に赤切符で捕まったとしても、よほどのことがない限り、最終的には不起訴になるケースが大半のようです。

★赤切符・青切符とは?

かなりの人数が軽度な交通違反を日々犯しているため、これらをすべて裁判にかけると裁判所はパンクしてしまいます!
そこで「交通反則制度」により、軽度な交通違反であれば、「青切符」が切られるようになりました。


青切符は「反則金」さえ支払えば、刑事責任は追及されず前科もつかず、所定の点数が加算される「行政処分」だけで終わりです。 
これに対し、赤切符は、飲酒運転や酒気帯び運転など、刑事責任が免除されない重大な違反の際に切られ、反則金ではなく「罰金」の支払いとなり、「前科」もついてしまいます。

手を広げる警察官

ちなみに、自転車の青切符が何歳から対象となるかなど、まだハッキリとしたことは決まっていませんが、
自転車での危険行為で3年間に2回摘発されると安全講習を受講するように命令され、従わない場合は5万円以下の罰金が課せられるというのは以前から道路交通法の決まりです。
これに関しては、14歳以上の運転者が対象
となっています。

★電動キックボードの区分は?

さて、自転車よりも楽で、車よりも停める場所に困らず、気軽に乗れることが人気の電動キックボード
最近は電動のキックボードに乗る人もだいぶ増えてきているようです。
今現在、電動キックボードは排気量などにより、原動機付自転車の「第一種原動機付自転車」または「第二種原動機付自転車」に区分されており、それぞれ種類は異なりますが免許証が必要です。
また、電動キックボードが通行できるのは車道のみで、ヘルメットの着用が義務付けられています。
さらに、自賠責保険の加入や、ナンバープレートの装着も必須です。 

★電動キックボードの法改…正…?

通常の原付と同じルールだった電動キックボードですが、新たな交通手段として期待されており、さらなる手軽な利用を目指したいという事業者の要望に応じた形として、今年7月1日から法律が変わりました
今回の法改正により、「特定小型原動機付き自転車(以下、特定原付)」という新たな区分が設けられ、条件を満たした電動キックボードはそれに分類されることになります。 
条件は以下のとおりです。

  • 定格出力0.6kW以下
  • 最高速度20km/h以下
  • 車体の長さ190cm、幅60cm以下

上記の条件を満たす電動キックボード(乗車可能年齢は16歳以上)は、

  • 運転免許が不要で乗れる
  • ヘルメットの着用が努力義務
  • 一定の条件を満たせば歩道等も走行可能

など、規制が緩和されることとなります。
上記条件を満たさない電動キックボードは「一般原動機付自転車」として、今まで同様のルールです。

★電動キックボードは誰でも何もせず乗れるわけではありません!

手軽で規制が緩いとなると、使用する人も増える分、事故も増える可能性は大!
特定原付の場合、運転免許がないため、交通違反をしても点数が減点されることはありませんが、反則内容に応じて、罰金の支払いや違反者講習を受けることになります。
また、ナンバープレートの装着や自賠責保険の加入を怠ると交通違反となり、罰金の支払いが発生します。
免許の有無に関係なく、赤切符の違反となれば、自動車などと同じ罰金刑、つまり前科がつくということになってしまいますので、規制が緩和されたとは言え、しっかりとルールを守って乗りましょう

★自賠責保険では自分は補償されない!

ところで、自賠責保険は、自分自身のケガは補償されないというのはご存知ですか?
自賠責保険は、交通事故による「被害者の救済」を目的とした強制保険です。
万が一の事故の場合、自賠責保険だけでは補償範囲や保険金額が十分とは言えません。
自賠責以外の保険へも加入しておくと安心です。
詳しくは、弊社にお気軽にお問い合わせくださいね♪

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